鶴居村のタンチョウ観察ポイントは幾つかあって その一つ、音羽橋はタンチョウの塒を脅かすことなく見られる唯一の場所で 厳冬期の川霧に浮かぶタンチョウの姿が幻想的であるというぐらいの認識で 夜明け前に行けば何とかなるだろうとタカをくくっていたら・・・。 同行者が朝のお風呂で、団体さんは4時前にホテルを出発するという話を聞きこんで 私たちも遅れてはならじと準備を整え出発しました。 気温-5℃、車のフロントガラスは凍結しておらずデフロスターを掛けてOK 4時前はまだ十分暗いです。4時ごろに現地に着くと観光バスが2台、乗用車数台が 既に来ていて、皆さん慌ただしく場所取り、つまり歩道橋に三脚のセットをしています。 (後で知ったが)良い場所というのは中央から西側らしくほゞ埋まっていました。 仕方なく開いている東側に三脚を隣のものとクロスしない程度で一旦並べて 車中で明るくなるまで待機。車からカメラを戸外に出した時の凍結が恐ろしくて クルマの暖房を入れずにじっと我慢。 そのうちだんだん人が増えてきて、カメラを三脚にセットしに行った時は 外人さんがやたら多くて日本語の方が少ない。 三脚の列は2重になっていて、しかも我々の三脚も動かされ隣のものと相当クロスしています。 なんちゅうこっちゃ!隣とはなんとか肩が触れ合わない程度で、 左右に大きくレンズを振り回すことは無いので大丈夫だろうが。 そのうち気温-7℃!カメラの設定は裸の指で行わなくてはならず、冷たいというより痛い。 そしてレリーズを取り付けて電源を入れたら突然連写が始まって一瞬真っ青! 真夏の連写トラブルの悪夢がよぎって・・・。予備機を持ってきていないし 取りあえずレリーズを外してみたら正常に作動したので一安心。 日の出は6時5分くらいだったと思うが、皆さんまだ暗いうちからカシャ、かしゃと 私が撮影を開始したのが、5時55分でした。 『けあらし』はどうやら今日は発生しないようです。 中州には雪が積もっていて、タンチョウたちは水中で一夜を明かしたようですね。(寒い!) 6時3分ごろから集団に動きが出てきて 6時19分ごろ親子が歩道橋の方に寄って来ました。 そしてあまり変わり映えがしないので、6時45分に撤収。 これも後で知ったことだが、外国人ネイチャーフォトグラファーが冬に多く来日する目的は 猿と鶴だそうだ。温泉に浸かる信州のサルと雪の上で踊るここのツルは他の国に類がないらしい。 中でもツルの塒を間近に見られる音羽橋の人気は高く、あまりにもカメラマンが多くて 危険なことから、鶴居村が17年前に2億4千万円かけて、見物用の歩道橋を架け 駐車場も整備したとのこと。へぇ~、そうなんだ。私もその両方、まだ見ていなかったんだよね。 鶴居村滞在中に、実は3連荘で早朝の音羽橋に行ったんですよ。 ホテルに夕方帰ると、女性スタッフに「明日は最高よ!-18℃の予報が出ているから」と。 ケアラシは-15℃より下がらないと発生しないらしい。 (そして、それが実際には気温-25℃の世界だった!)
by massie2013
| 2016-02-29 20:10
| 野鳥:ツル科
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Comments(2)
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のんちゃん
at 2016-03-01 16:27
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マッシーさん北海道に行かれていたのですね。
美しいタンチョウを沢山撮られ羨ましい限りです。 それにしても音羽橋の場所取りは凄いですね。 寒い中よく頑張りましたね。 フォトパスでは北海道のゆき虫さんが昨年投稿されていました。 けあらしの幻想的な風景にも寒さ以外の苦労があったのですね。 続編も楽しみにしています♪ フォトパスにコメント有難うございました。 サンヨン、北海道に間に合えば良かったですね(笑)
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massie2013 at 2016-03-01 19:35
のんちゃん こんばんは~
コメントいつも有難うございま~す。 ハイ、雪の上のタンチョウを一生に一度は撮りたくて、思い切って長年の夢を実現してきました。 節目の年を過ぎたら、美味しいものは美味しく食べられるうちに食べておこうという気になっています(笑)。 白銀の上のタンチョウとても綺麗でした。 音羽橋をはじめ撮影環境の下調べもしていなくてぶっつけ本番でしたが、撮影枚数をこなした割には良い絵がなくて少々残念です。 でも、我々が鶴居村に滞在したときは毎日とても良い天気で、レンタカーで遠出も出来たし、これが一週間でも前後していたら タンチョウはいないわ、猛吹雪に襲われているわでおそらく撮影にはならなかっただろうと思います。 半年前の旅程の決定でしたが、とても幸運だったと思います。 のんちゃんもしっかり2月の野鳥アルバムとして仕上げられましたね。トラツグミなどの周辺処理、とても素敵だと思います。 サンヨンですね、昆虫用としても魅力的なレンズですねぇ~。サテサテ・・・・
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